「辺境生物はすごい! 人生で大切なことは、すべて彼らから教わった」 長沼 毅

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チューブワーム・・・気色ワルイ、この得体の知れない生物?に興味があります。

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辺境生物といったらコレでしょう!ということで読み出しました。

 

我々からすると「辺境」は、極地・深海・砂漠などの特殊で過酷な場所だが、地球全体でいえば「辺境」のほうが、圧倒的に広範囲で、そこに棲む生物はタフで長寿。

バクテリアとかの小さな小さなモノが主ですが、深海生物のダイオウグソクムシは5年間絶食しても生きながらえている。

そして、研究によるとチューブワームは、なんと250年近く生きるそうですから!。

 

弱肉強食・早いもの勝ちが自然界のルールだと思われがちだが、実は生物の個体数が多い地域の特別なルールでしかなかったのでした。

勝ちも負けもなく「ニッチ」で生きのびるのが辺境生物のライフスタイル。

地球を代表する生物は人間や哺乳類ではなく、辺境生物かもしれない。

辺境生物の世界からすると人間の方が、もっともっと「辺境」で過酷な環境に棲んでいるようにみえる?。

彼らは人間より生物の先輩でもあるようです。

生物学というよりも~辺境に住む生物を研究する著者が語る、生物たちから学んだ「人生訓」でした。