2016年 第14回 『 このミステリーがすごい! 』 大賞 大賞受賞作 

「ブラック・ヴィーナス 投資の女神」 城山真一

「・・・すごい!賞」というので、次回の読書会課題書になりました。

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著者が金沢在住ということもあって、物語の舞台も金沢です。

天才的な株式投資センスを持つ黒女神(二礼茜)と「いしかわ金融調査部」に勤務する百瀬良太が、国際的(一部)な陰謀に巻き込まれていくが・・・。

とても読みやすくスイスイ読める経済ミステリー?小説。

怒涛の前半で黒女神ワールドに引き込まれます。

金沢が舞台なので、登場する繊維会社や和菓子店、宿泊施設、機器製作会社のモデルが、パッと思いつくのが楽しい。

モデルとなっただけで、その内情は架空だと思われますが・・・。

また、人物も政府関係者をモデルにしたと思われる方も登場してキャラが被ります。

ミステリーじゃなくて、エンタテーメント経済小説でしょう。

そのために楽しく気軽に読めましたが、後半はマンガチックな内容が目立つ気がします。

読書会が成り立つのかどうかヤヤ不安になりました。

物語に関係なく話題が拡がるでしょうけど~。

 

それにしても、「雨の日にも傘を貸す・・・」というのは都市伝説か現実か。