「モナドの領域」 筒井康隆

 

モナド(Monad)とは何ぞや?。

哲学の概念らしいが、ネット上にある解説を見ても~サッパリ分かりません。

 

本書を読んで自分なりに理解したのは、空間や範囲で発生したり起こること全てを司る「何か」のことか?。

実態は無く、時間も司り(空間内に存在するモノは、ソレの状態も含め何もかも想像すら出来ない。)神とも宇宙意志と言うこともある~「何か」。

そこには存在しない存在?。

こうやって書いていても分からなくなってきますが・・・。

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本書帯前面に「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長編」~とあるようように「何か」を超越しています。

・・・河川敷で発見された片腕、美貌の警部、不穏なベーカリー、奇矯な行動を繰り返す老教授・・・

平凡な日常が突如かき乱された街に<GOD>は降臨し、すべてを解き明かしていく・・・。(本書帯裏面)

 

ユーモアを超えた?毒舌を駆使する、老練な「ぶっ飛んだ」筒井節が楽しめました。 

そして、ニヤニヤ~しながら本書を読み切ったのでした。

 

・・・それは、読まないと分からない「何か」があるから。