「徳川がつくった先進国日本」 磯田道史

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・・・江戸時代には、内乱、自然災害、侵略など数々の危機があった。にもかかわらず、なぜ平和は保たれたのか。そこには、血生ぐさい戦国の風潮から脱し、民を慈しみ、人名を尊重する国家へと転換していった為政者たちの姿があった。・・・(本書カバー裏面)

 

活字も大きくとても読みやすい。

 

260年もの泰平の世が続いた江戸時代。

概ね、そのような時代だったが、島原の乱(1637年・内乱)、宝永の地震・津波・富士山噴火(1707年・自然災害)、浅間山噴火・天明の飢饉(1783年・自然災害・経済危機)、露寇事件(1806年・侵略・地域紛争)といった、泰平を脅かし、徳川幕府の方針にも影響を及ぼす大きな出来事が起こっていたのでした。

これらの国難を乗り越えていく中で、「ここちよい国 日本」の素地が江戸時代に、かたちづくられていったのですねー。

 

・・・残念なことに、今年は日本を代表する企業の不祥事が伝えらることが多い年でした。

加えて、未だに大震災や原発事故からの復興途上であり、少子高齢化、国家財政問題、社会保障問題、さらなる増税で~明るい展望が描きにくくなっています。

しかし、本書を年の瀬に読んだことで、日本に生れてよかった!との思いをあらためて感じることができました。

幾多の危機を乗り越えてきた、江戸時代の人びとの生き方に学ぼう!。

 

今年も「ショッピングタウン パレット」をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。<m(__)m>

皆様、よいお年をお迎えくださいませ。