第160回芥川賞受賞作「ニムロッド」 上田岳弘

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サーバー管理会社に勤める主人公が社長からの指示で、新事業である仮想通貨の採掘(マイニング)を始めることから物語は始まる。

無から価値を生み出すマイニングは、物語上では興味深いが実際は???続出かと。

作中に登場する「駄目な飛行機コレクション」をiPhone8(作風のマネ)で確認しながら読み進めます。

ユーモラス?な形状に苦笑しながら。

一生懸命に考えて工夫して時間と大金を投入して新しいモノを作り上げたのに・・・評価は芳しくない~どころか「駄目」の一言で片づけられている飛行機の数々。(マイニングと一緒?)

中には根本的にダメというか、そもそも存在してはならない機体もあります。

 

カッコよく、都会的で現代的な背景で進む物語に一種の羨望?をもっていました。

そもそも人間が創り出した存在だが、AIと人間の関係はどうなっていくのだろう。

・・・「プロジェクト完了。疲れたので東方洋上に去ります」・・・

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BAEニムロッドAEW.3↑~ とって付けた感満載の飛行機。

 

ニムロッド~は作者の投影?アイロニーか?。

今風のスマートな万能IT会社役員だが。