「日本を救う未来の農業」-イスラエルに学ぶICT農法  竹下正哲

ICT(Information and Communication Technology(情報通信技術))農法?。

・・・日本の農業には、大きな危機が迫っている。一般に農業問題というと、低い自給率、農家の減少、農家の高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増大、農地の減少などが思い浮かぶが、実はこれらは大きな問題ではない。最大の問題は「国際競争力のなさ」だ。日本にとっていちばん参考になるのは今や農業大国となったイスラエル。センサーやIoT、衛星画像、クラウドシステムを使った最先端技術を駆使したイスラエルの農法を学べば、日本の農業問題はほとんど解決できる。・・・(本書カバー)

 

著者は農学博士。

現在の日本農業を否定し、ICT農法を駆使して再構築するための指針です。

日本で生み出された高級・高品質(だと思っている)農産物・・・実は海外では高価過ぎて通用しない・・・という衝撃的な事実。

日本国内だけで農産品輸出が盛り上がっている。

 

また、スーパーでは輸入された農産品が目立ってきているが、決して農薬漬けではない。

反対に国産品の方が農薬使用量が多い・・・という。

 

そして砂漠の地・・・であるイスラエルは、実は農産品輸出国。

過酷な自然環境下で農業を行うにはどうすればいいのか?を、ICTと創意工夫で解決してきた結果が現在のようです。

 

日本の農家は、職人・匠~から、未来志向の経営者になれ!とのエールが送られている。

本書の内容は、現場の関係者のほとんどからは猛反発を喰らうでしょうね。

現在の日本農業の否定・・・これが、未来志向への一番のハードルかもしれない。