「怖い絵」 中野京子

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特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品が、思いもよらない怖さを忍ばせているという驚きと知的興奮である。~まえがき~

16世紀から20世紀の「怖い」西洋名画22作を解説。

見たままにグロテスクで「怖い絵」・・・『我が子を喰らうサトゥルヌス』ゴヤ、『ホロフェルヌスの首を斬るユーディト』アルテミジア・ジェンティレスキ、『イーゼンハイムの祭壇画』グリューネヴァルト・・・は、血が滴り~痛々しくて目を背けたくなります。

そして一見怖くないが、描かれた背景が恐ろしい絵が続々登場。

こちらの方が怖いかもしれない。

絵からいろいろと想像するのは楽しいが、美しく見える絵画のダークサイド満載・・・知らなくてもヨカッタか?。

もし、実物を見る機会があれば・・・絵の前で背筋がゾクゾクし戦慄するでしょう。

「怖い絵」は文庫サイズで十分です。

でも、怖いもの見たさ・・・もある。