「とめられなかった戦争」加藤陽子

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先日の読書会で薦められたので読んでみる。

・・・なぜ戦争の拡大をとめることができなかったのか、なぜ敗戦の一年前に戦争をやめることができなかったのか。・・・(本書カバー)

 

著者は昭和19年(1944年)7月のサイパン島陥落が太平洋戦争を終結させる重要なポイントだったといいます。

その時点で和平交渉が成れば、日本本土への大規模空襲が防げた・・・。

実際に和平へ向けての動きはあったようだが~この辺りを深堀するのが本書。

徐々に時代のターニングポイントを遡ります。

そもそもなぜ太平洋戦争(昭和16年 1941年)に至ったのか?。

なぜ日中戦争(昭和12年 1937年)に至ったのか?。

なぜ熱河侵攻(昭和8年 1933年)に至ったのか?。

 

戦争をとめられなかった数々の理由が書かれて、そしてどうなる?~というところで終わってしまった。

そういう回答はあったが、もう少し「あとがき」的なものが欲しかったなぁ。

急に梯子を外された感~が残るのでした。

 

あと・・・著者の思想?がバシバシ感じられて疲れたかも。

記載の誤りも数点気付く。