未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

河合 雅司

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~書店には少子高齢社会の問題点を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って人口減少社会の課題を論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。

 本書が、その画期的な役目を果たそう。具体的な構成として、まず第1部は「人口減少カレンダー」とし、2017年から約100年後の2115年まで、年代順に何が起こるかを示した。ひと口に「少子高齢化」と言っても、いつ、どのように進み、人口はどのように減っていくのか。それがもたらす未来に迫っていく。「来年のことを言うと鬼が笑う」という諺があるが、人口の将来推計、そしてそれに基づく諸現象の予測は、どこぞの ”未来予想” とは異なり、極端に外れることはない。~(本書カバー)

 

以前から新聞広告に載っていて、気にはなっていたが~大げさに書いてあるだけだろう~と思っていました。でも、手にしてみたら・・・。

とても具体的で衝撃的です。

どうするんだ日本!・・・と、常に思いながら読み進めることに。

外国人労働者や頼みの?AI・・・も、解決には結びつかない。

マサに「静かなる有事」が進行しています。

暗くなる第1部ですが、< 第2部 日本を救う10の処方箋~次世代のために、いま取り組むこと >で、多少ではあるが希望が見える。(気がした。) 

また「戦略的に縮む」・・・は、自らにも通じるところがある。

 

~私事だが、中学・高校生の討論会に招かれて話したときの女子中学生のこんな言葉が忘れられない。

「大人たちは何かを私たちに隠していると思っていた。実際、いままで学校の先生から、本当のことを教えてもらっていなかった!」

若い世代になればなるほど、人口減少問題を「自分たちの問題」として捉え、強い関心を持っている。~

(P.13)

現役世代である ”大人” もそうありたい。

次世代のために。