「日本はすでに侵略されている」 平野秀樹

・・・北海道から南西諸島まで、急速に進む外資による国土買収。裏にいるのは、今や覇権・膨張主義をあらわにする中国だ。四半世紀前の李鵬首相の予言、「四〇年後に日本はなくなっている」を現実化するかのように、広大な過疎地や軍事要地となる島々で数多の買収劇が進行する。対する日本は何も対策を講じないまま、目先のインバウンドに浮かれている。土地所有の不明化から社会制度のタダ乗りまで、溶解するガバナンスの実態を徹底検証!・・・(本書カバー)

 

講演を聴いて購入しました~読んだら講演以上にショッキング・・・。

 

本書によると2019年初頭に「ショッパーズプラザ横須賀」が閉館し、中国系資本に経営権が移った~とありました。

この商業施設は、平成の初め頃に旧ダイエーが開発したSCだったと記憶しています。

視察に現地を訪れたこともあり、印象に残る内容。

現在、改装中でインバウンド目当ての施設に生まれ変わるとか。

しかし、その立地は米軍や海上自衛隊施設に近い。

軍事施設も観光資源?なのかもしれないが、本書が指摘するように安全保障上の問題はないのでしょうか?。

 

土地や建物だけではなく、医療保険制度等の社会福祉制度に国外からの対象者が増え続けいる・・・確かに相互扶助は必要なのだが、タダ乗りみたいで、なんか納得いかない。

 

現在、コロナウイルス禍で外国との行き来が制限されています。

本書内容の通りだとすると、コレは不幸中の幸い?かもしれない。

鎖国~とはいかないまでも、沈静化するまでに何らかの手は打てないか?。

少なくとも、インバウンド頼りの経済を見直すことから、始めてもいいのかもしれない。

簡単ではないが・・・。

 

危機感しか残らない読後感です。