年別アーカイブ: 2021年
JR上野駅公園口
2021年1月4日 ブログ
「JR上野駅公園口」 柳美里
・・・一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生れた。東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を。
高度経済成長期の中、その象徴ともいえる「上野」を舞台に、福島県相馬郡(現・南相馬市)出身の一人の男の生涯を通じて描かれる死者への祈り、そして日本の光と闇・・・。(本書カバー)
全米図書館賞(翻訳文学部門)!と、報道で知っていたので手にしました。
でなければ、読むことは無かったと思います。
予備知識ゼロで読み出す・・・感想がとても難しい作品。
賛否両論あるでしょう。
コロナ禍以前、上京のおりには、よく立ち寄った上野の博物館~美術館、その辺りの光景が描かれています。
日の当たる面しか見ていなかったのか?、大多数の国民はそうだと思うが。
年末年始時期に読むにはハードルが高い~というか、人々を分断するトレンチ(水壕)が広く深すぎた。
近い将来、上野駅に降り立つことがあれば・・・本書のことを思い出すのだろうなー。
その時は、どういう光景を見るのだろう。
福袋雑感
2021年1月3日 ブログ
新年の商戦を見ていると~昨年末から「福袋」を販売しているお店が多いようです。
初売りに人々が集中することを避けるため~という大義名分。
そこそこに売れているようですが、結局は売る側も買う側も、「福袋」とは縁起物でも何でもなく、純粋な販売促進手段!という、これまでの暗黙既成事実を素直にお互い認めてしまった~ということかと思います。
これを機に、来年以降(もしかしたら年内)は「福袋」の存在意義が加速度的に崩れて、販売数も同様に減少していくような気がします。(想像)
以前から購入していないし、時代遅れの販促ツールだと思っていたので、ヤッパリネーの感想。
「福袋」に、いい思い出が無い昭和世代のヒガミ根性・・・。