名将名言録 一日一言~6月9日

仁に過ぎれば弱くなる、義に過ぎれば固くなる、礼に過ぎれば諂(へつら)ひとなる、智に過ぎれば噓をつく、信に過ぎれば損をする 「伊達政宗五常訓」

伊達政宗

・・・奥羽の雄・政宗の言葉で、他の有力大名と同じく、儒教が定める仁・義・礼・智・信の五常を、行動規範として重要視したことがうかがえる。ただし、あまりに厳格に五常を順守すれば、現実では時に弊害になることもあるという。思いやりの心の仁は柔弱に、道理の義は堅苦しさに、社会秩序を保つ規範の礼はへつらいに、理非・善悪を理解する智は嘘も方便に、欺かない誠の心の信は損になるので、気をつけよという。・・・

 

争いが絶えず、権謀術数渦巻く戦国の世だから、このように思ったのかも。

五常を重要視し、統制しないと自らの立場が危うくなるが、そこを突いてくる輩も。

平和(だと思う)な現代でも、五常は模範的ですが・・・正直者が馬鹿を見る、ということもあります。

戦国期よりも生命の危険は格段に低いが、こころの弱いところはあまり変わっていない。