「応仁の乱」呉座勇一 著

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人(1)の世(4)む(6)な(7)し(4)応仁の乱・・・(なつかしい)。

細川勝元(東軍)VS山名宗全(西軍)が11年に亘り戦い、京の都は荒廃し戦国・下剋上の世への序章となった・・・と習いました。

日本史上、最も有名な戦乱の一つです。

また、京都の旧家で「この前の戦争で皆焼けてしもうて」などというので、太平洋戦争のことかと聞くと、応仁の乱だった~という実話?も。

 

・・・応仁の乱が難解なのは、なぜ戦乱が起こったのかよく分からないし、最終的に誰が勝ったのかもよく分からないからだろう。(中略)

応仁の乱勃発当初は京都のみが戦場であったが、やがて戦乱は地方に波及し、全国各地で合戦が行われた。

これだけ大規模で長期にわたる戦乱なのに、大名たちが何のために戦ったのか見えてこないというのは不思議である。

劇的で華々しいところがまるでなく、ただただ不毛で不条理。

これが応仁の乱の難解さ、ひいては不人気につながっているのだろう。・・・(はじめに)

 

先ず、登場人物(関係者)が多く、読んでいると誰が?誰だか?混乱。

これだけで、難解さが分かったかも?。

また、同じ人物でもフルネームで書かれていたり、姓を除いた名だけ書かれていたりでつまづく・・・。

傍らにメモを置いて、人物名を書き出し、それぞれ関連付けながら読んだため~時間がかかりました。

 

そして現代。

よく耳にする「テロとの戦い」と「応仁の乱」は、似てないか?。

争いの原因は違うが、勝敗が分からず、終わりが見えない、ただただ不毛・・・。