またFacebookで紹介されていた本を読む。

自分が好きな分野の方が読み易いので偏ってしまいがちですが、いろんな分野を紹介されていて、読んでみると~案外に面白い。

 

今回は「街道をゆく ニューヨーク散歩」 司馬遼太郎

時代モノではない、現代エッセイ。

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ニューヨーク生まれのドナルド・キーンさんについて描かれていました。

太平洋戦争中は、ハワイで勤務し南太平洋の最前線から送られてくる、日本軍の文書を翻訳した。

印刷された文書はモチロン、日記・手紙まで、クセ字やくずし文字も読めた。

ときに米軍水兵たちの手紙と日本兵の日記などを読み比べたところ、ハワイの米軍兵には危険がなく、安全で平和な生活を送りながら、手紙には愚痴ばかり。

・・・だが、日本の兵隊たちの日記は違っていた。極限状態にある第一線の日本人たちは、よくも我慢できたと思う。

私は読んでいて、敵愾心(てきがいしん)どころか、自分よりはるかに難しい状況に置かれた人間に対して、涙ぐんだことさえある。・・・『日本を理解するまで』

 

日本語と日本文化に精通しているキーンさんについて多くのページが充てられています。

日本人より日本を深く愛しているドナルド・キーンさん。

名前しか知らなかったキーンさんへ、尊敬の念が湧いてきました。

 

大事なことが、また発見できました。