「東京ブラックアウト」 若杉冽 著を読了。

ほぼ一年くらい前に読んだ、原発再稼働を巡る「原発ホワイトアウト」の続編です。

 

ブラックアウト=停電・灯火管制・言論統制・報道管制・操縦不能・記憶喪失。

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国家を支える官僚制度内で、上手く立ち回るための思考・行動の仕方が(本当?というくらい)描かれていて、とても興味深く一気に読み切ったのでした。

しかし、何ともいえない~重苦しい、暗雲垂れ込めるような読後感です。

 

架空名だが、ほぼ実在の組織や人物と結びつく現在進行形のストーリー展開。

(政党「おいらの党」と、加部政権の経済政策「カベノミクス」には笑った・・・。)

原発再稼働に向けて対象区域からの避難計画策定の裏側。

根幹を牛耳る「〇〇モンスター・システム」の暗躍。

法律の解釈変更、抜け穴。

そして・・・驚愕の結末。

本帯裏には「この小説は95%ノンフィクションだ!!」とありますが、プロローグと結末部が残り5%でありますように・・・。

 

多くの家電製品に囲まれ、ぬくぬくと生活できるのが当たり前になっています。

当たり前だらけで、感謝の気持ちを忘れてしまうことは、我々も「〇〇モンスター・システム」の片棒を担いでいるのかもしれない。

 

これからホワイトアウトの季節・・・。

ホワイトアウト=雪や雲などによって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象。

 

アッ、衆院選ですね~選挙行きましょう!。