「関ヶ原」 上・中・下 司馬遼太郎

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(人は利害で動いているのだ。正義で動いているわけではない。)

そこを見ねば。

と、(島)左近は思う。左近は無学で、仁義礼智、といったような事は知らない。

しかしそういう道徳など、治世の哲学だとおもっている。

秩序が整えばそういう観念論も大いに秩序維持の政道のために必要だが、

(しかし乱世では別なものが支配する)

人も世間も時勢も利害と恐怖に駆りたてられて動く、と左近はみている。(上巻・P309)

 

西軍(旧豊臣方)を中心に描かれています。

互いの信じる道を突き進み、衝突。

現代の「友情」という感覚も無く、誰しも生きるため、生き残るために全力を尽くしていた時代。

この時代の敗北は生命と直結している。

登場する各人の思考・行動・葛藤が、時代の大きな流れウネリとなっていく~、マサに大河ドラマの王道ともいえる小説でした。

 

新古本で、それぞれ120~140円で購入。

いい買い物したな~と思い読んでいました。

しかし、アレ?以前に読んだことある?という気もする。

きっと、同作者の本を読んだ際に、似た内容があったためだろう~と思っていました。

 

フト・・、A※a※onの購買履歴を見たら・・・10年前に、上・中・下巻とも買っていたという事実が発覚・・・・。