「大阪的」『おもろいおばはん』は、こうしてつくられた 井上章一

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・・・大阪と聞いて何を思いうかべるだろうか?芸人顔負けのおばちゃん、アンチ巨人の熱狂的阪神ファン、ドケチでがめつい商売人・・・これらは東京のメディアが誇張し、大阪側も話を盛ってひろがった、作り物の大阪的イメージだ。「おもろいおばはん」の登場は予算のない在阪局が素人出演番組を安く量産した結果だし阪神戦のテレビ中継がまだない一九六〇年代、甲子園球場は対巨人戦以外ガラガラだった。ドケチな印象もテレビドラマが植えつけたもので、「がめつい」は本来、大阪言葉ではなかった。・・・(本書カバー)

 

「大阪」を愛し?、その誤って流布されたイメージを払拭しようと「京都ぎらい」の京都人(本人は洛中生れではないので京都人では無いようだが、本当は京都大好き?)井上先生が熱く語る「真実の大阪」本。

持って回ったような?独特の言い回しが特徴的な井上センセ著作はクセになります?。

 

「食いだおれの街」なのに食べ物の代表がタコ焼きなんて・・・。

タコ焼きがダメ!というのではなく、京都の料理人が大阪で修行している現実があります。

もっと繊細で素晴らしい料理がタクサンあるのに、タコ焼き・・・。(でも大好き!)

 

漫才や芸能で聞くことの多い大阪弁~だと思われているのは、河内・泉州の言葉。

コレらは、十分納得です。

かつて聞いたことある船場言葉は、とても上品だった記憶があります。

 

日本で一番の商都・天下の台所「大阪」の地位は「東京」に譲られて久しいようです。

そういえば久しく「大阪」に行っていない。

今、「大阪」が脚光を浴びています。(テニスだけど)

頑張れ「大阪」(大坂)!。