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物部氏
2022年7月2日 ブログ
「物部氏」古代氏族の起源と盛衰 篠川 賢
・・・物部氏(もののべし)は、「物部」というウヂ名と「連(むらじ)」というカバネを持つウヂである。日本古代におけるウヂは、天皇(大王)に従属し、それに仕える集団であり、始祖にはじまり自らに至る系譜を同じくする人々の集まりである。それは、血縁親族関係にあることを基本としたが、擬制的(同一のものとみなす)な関係も含む集団であり、ウヂの系譜やその始祖伝承は、そのウヂが天皇(大王)に仕えることの由来を示すものであった。・・・
氏(ウヂ)と姓(カバネ)~出始めから難しい日本語が続きます。
物部氏というと、大伴氏とともに倭政権を支えた伴造(とものみやつこ)で、蘇我氏と勢力を争い敗れて衰退した・・・との微かな記憶が。
物部はモノノフ(物の負)~武人だった?物流を司っていたのか?~想像力がかき立てられますが、国造(くにのみやつこ)同様に、史料が少ないため「よくわからない」~が現実のようです。
神話の神々と歴史上に登場する(おそらく実在の)人物が繋がっていた6世紀頃の倭国を想像しながら難しい日本語と格闘?しました。
以前、日経紙で連載されていた「ワカタケル」の世界観を思い出します。
野蛮ではあるが混乱期に必然と現れる勇者?リーダーである大王を支える存在の系譜。
現在でも末裔はいらっしゃると思います。
文月 朔日 交通系ICカード
2022年7月1日 ブログ
家族兼用のアイカ(北陸鉄道専用ICカード)があります。
カード表面に某ディズニーキャラクターのシールが貼ってあるので非常に目立ちます。
そのカードを借りてバス乗車。
アレ?タッチ音がしません・・・機器の不都合だろうか?カード残高が無いのか?。
降車時に申し出ればいいだろう~念のため料金分の小銭はポケットにしのばせてあるし~。
降車時にもタッチ音がしません?。
「乗るときにも音しなかったんですが~。」
「スイカは使えませんよ。」
運転手さんに指摘されて、カード裏面を見るとSUICAとかいてある・・・。
スイカにも、似たキャラクターシールが貼ってあり、てっきりアイカと思い込んでいた・・・。
すかさず用意してあった小銭を料金箱に入れて、そそくさとバスを降ります。
将来的には、北陸鉄道でもスイカが利用できるようになるらしい。
先走ったことをしてしまいました。
文月・・・よく考えましょう、確認しましょう~と昨日記したばかりなのに・・・。
ヒューマンエラー
2022年6月26日 ブログ
兵庫県尼崎市市民46万人分の情報が入ったUSBメモリーが紛失したニュース。
委託業者が酔っぱらって!紛失したようですが、簡単に持ち出しできること自体驚きです。
記者会見ではパスワードについて、市側担当者が何気に言ったことも炎上しているらしい。
もしかしたら全国津々浦々~似たような状況だったりして・・・。
行政デジタル化の現状か?。
非難が尼崎市に集中している間に緊急是正措置!としてデータ回収がなされているかもしれません。
・・・でも、安易に行政批判出来ない面もあるような気がします。
勝手に送られてくるDMやセールス電話~個人情報は駄々洩れ状態。
SNS上では個人画像や情報がずっと前からあふれています。
個々人がセキュリティ対策しないといけない時代ですなぁ(難しいけど)。
日本史サイエンス 弐
2022年6月22日 ブログ
「日本史サイエンス 弐」 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く 播田安弘
・・・九州か、近畿か、それともほかの場所なのか。邪馬台国の女王・卑弥呼はいったいどこにいた?
豊臣秀吉の朝鮮出兵が成功しなかったのは、李舜臣が率いる亀甲船に水軍が敗れたからか?
日露戦争の日本海海戦で日本がロシアに完勝したのは、東郷ターンによって丁字戦法が成功したからか?・・・(本書帯)
エンジニアである著者が、数字を駆使して歴史上の出来事を推理する「日本史サイエンス」の続編です。
邪馬台国の時代から蒙古襲来(前作「日本史サイエンス」)と秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦そして戦艦大和(前作「日本史サイエンス」)~本シリーズで扱われている日本史の舞台は対馬~九州地域がメイン。
対馬~九州は朝鮮半島・大陸(外部勢力)と倭国・日本との交流点でもあり、非常時には最前線になった。
そのため、本書の邪馬台国の場所推理はかなり真実味があるように思いました。
秀吉の朝鮮出兵・日本海海戦は、後世の国策やイデオロギーが見え隠れする面もあるので科学の冷静な考察は興味深いです。
細かい数式~は読み飛ばして結論だけ見ましたが・・・巻末に至るまで、著者の科学技術への信頼と愛情?を強く感じました。
もし、「日本史サイエンス 参」があるならば~白村江の戦い・平城京(古代の都全般)・壇ノ浦の戦い~のサイエンスを希望します・・・。