月別アーカイブ: 2023年3月
「味覚」
2023年3月16日 ブログ
日経紙連載「美味なるアート 十選」(3) アブラハム・ボス 五感シリーズより「味覚」(1635年頃)
・・・この絵は夫婦の食事が描かれ、妻は、左手でナプキンを持ち、右手でアーティチョークの萼(がく)をむこうとしている。一方、夫は左手でグラスを持ちワインを飲む。・・・
本記事のオリジナルはエッチング画の紹介ですが、ここでの掲載画像は複製品かと思われます。
絵には寓意や神話モチーフが描かれてはいないようですが、オリジナル画の下部には「過不足のない味覚はオネット(誠実な)な魅力であり、自然で合理的である」~と書かれているようです。
飽食したり贅沢するな!ということか。
画像は十分に贅をこらした家庭の食事風景ですが~。
当時の絵画にはアーティチョークがよく登場するが、あまりなじみのない野菜~ブロッコリーみたいな根野菜みたいな感じですかね。
媚薬扱いだったらしい・・・。
イイキブン・・・
2023年3月15日 ブログ
・・・セブン&アイ・ホールディングスは、9日総合スーパー、イトーヨーカ堂の店舗を2026年2月末までに2割超削減すると発表した。グループ発祥のアパレル事業から完全撤退する。・・・(2023年3月10日 日経)
当地にイトーヨーカ堂店舗はないが、かつては憧れと羨望で店舗見学をした記憶があります。
いかに大手とはいえ、アパレル事業は難しい。
食品スーパーとコンビニ事業に経営資源を集中するようです。
事業不振に加えて、物言う海外ファンド株主の圧力に押されて~とのこと。
お客様より株主目線かー。
株主利益が優先されるグローバルスタンダードに、小売業界(社会全体?)が席巻されて久しいですが、あらためてそう感じました。
折しも、イトーヨーカ堂創業者の訃報・・・。
なかなか、セブンイレブン~イイキブン♪~にはなれないです。
味覚、聴覚、触覚
2023年3月14日 ブログ
日経紙「美味なるアート十選」(2)「味覚、聴覚、触覚」(1620年頃) ヤン・ブリューゲル(父)ほか
・・・画面中央の女性は、左手にグラスを持ち、右手で生牡蠣を食べようとしている。この快楽的な饗宴には、リュートを奏でる女性と、ミンクを撫でる女性が同席しているが、それらは味覚、聴覚、触覚を象徴している。・・・
五感の寓意を表す絵画だが、当時としては贅の極みです。
生牡蠣を食べることも驚き~保存技術や衛生管理をどうしていたのか?。
絵画上の演出かもしれませんが、多くの給仕人が動き回り、テーブル下には動物がウロウロしていたり~と賑やかなことこの上ない。
ゆったり味わえたり、演奏を楽しめたとは思えないが、寓意・・・シニカルだからいいのか。
貴婦人と一角獣
2023年3月12日 ブログ
・・・古来、食事は文化である。食を描いた名作をたどりつつ、各時代における食と美の関係性を探る。・・・
先週から始まった日経紙文化面「美味なるアート十選」実践女子大教授 椎原伸博~その(1)です。
美味なる~に惹かれました。
「貴婦人と一角獣」より「味覚」(1500年頃)
「味覚」「臭覚」「視覚」「触覚」「聴覚」「我が唯一の望み(愛・理解)」をテーマにした6枚のタペストリーのひとつ。
・・・画面左に獅子、右に一角獣が三日月の紋章が描かれた幟や旗を携えて立つ。貴婦人は従者が差し出す鉢から右手でドラジェ(砂糖菓子)をつまみ、左手の上にいるオウムに差し出している。・・・
中世ヨーロッパの絵画にはおどろおどろしい描写が多い(気がする)が、この作品はとても穏やか。
婚礼等の慶事イメージが強いらしい。
他テーマのタペストリーにも、貴婦人と獅子&一角獣が描かれており、いずれも穏やかです。
五感に「我が唯一の望み」が加わると「人間」として昇華出来る?。
すべての感覚を備えて、知識・経験が加われば、より一層の美味を楽しめると思います。
2023年3月11日
2023年3月11日 ブログ
発災から12年経過した東日本大震災。
どれだけ時間が経過しようと「2011年3月11日」という日付と、その後に発生した原発事故を嫌でも思い起します。
直近に読み終えた「荒地の家族」の内容もそうでしたが、まだまだ復興途上であることが理解できる。
当地~遠隔地にあって直接の被害はないが、国民誰しもが負ったダメージは大小問わずあります。
自然災害は再び何度でも、場所を選ばず起こる。
日頃は忘れていることながら・・・当時の記憶から被災地のことを考える一日。
デジタルトラブル
2023年3月10日 ブログ
インクジェットプリンターを使おうと思ったら、PC上でプリンターが認識されていなかった?件。
いつの間にか消えていた・・・思い当たることは、OSをWin11に変更したことか!。
他の接続プリンターは問題なかったが、なぜかこのプリンターだけがホッタラカシ。
使用頻度が低いため、ようやく気付いたのだが・・・。
メーカーサイトでプリンタードライバーを探すも、やや古い製品のためかドライバー見当たらず。
そういえばセットアップ用CDがあったハズ!とCDの山の中から、その一枚を発見します。
セットアップを読み込んで、やっとこさ使える状態になったが、30分ほど浪費しました。
日常使いしているのに、タマにあるパソコンわからん?案件、デジタルトラブル。
でも、自分でどうにかなる程度のトラブルでヨカッタ。
恋文・私の叔父さん
2023年3月6日 ブログ
「恋文・私の叔父さん」 連城三紀彦
・・・マニキュアで描いた花吹雪を窓ガラスに残し、部屋を出て行った歳下の夫。それをきっかけに、しっかり者の妻に、初めて心を許せる女友達が出来たが(「恋文」)二十一歳という若さで死んだ、姉の娘。幼い子供を抱いたセピア色の五枚の写真に遺された、姪から叔父さんへのメッセージとは(「私の叔父さん」)。都会の片隅に暮す男女の様々な<愛のかたち>を描く五篇。・・・
次回、読書会課題本。
収録されているのは、他に「紅き唇」「十三年目の子守歌」「ピエロ」~著者名すら知らなかったが、読みだすと~スラスラと進みます。
いずれも現代ならば、あり得ないだろう!とツッコミを入れたくなるストーリー。
フィクション?ノンフィクション?なのか。
オトコってホントにバカです。
なんでこんなに献身的なのでしょう。
それぞれストーリーに登場する類まれなる?理想的お人好し~というか、スーパー・コンジョヨシなオトコたち。
大人のファンタジー?昭和の大人な男たち~カッコよすぎるでしょう。
だからこその恋愛小説なのかもしれませんが・・・。
登場人物と同期してしまう面がアルやナシや?~バカまっしぐら。
荒地の家族
2023年3月4日 ブログ
「荒地の家族」 佐藤厚志 第百六十八回芥川賞受賞作
・・・坂井裕治はクロマツの枝を刈っていた。肩の筋肉が熱を持って膨れ、破裂しそうだった。酷使して麻痺しかけている両腕と刈込鋏が一体となって動いた。脇を緩めすぎず、胸筋を絞るようにして枝を刈る。鋏が意思を持ち、ただ手を添えているだけでよかった。・・・
主人公は、植木職人の一人親方として独立した途端、災厄(東日本大震災による津波被害)に見舞われ、家族共々に助かったものの商売道具一切を失ってしまい、更には2年後に妻をインフルエンザで失いシングルファザーに・・・。
災厄から10年以上経過し、復興も進み報道される機会は減ったが、経済的なことや人間関係含め、表立っていないことが数多くある現実があります。
以前に東北地方を訪れた際に見た、巨大な防潮堤や新しさが不自然な街並みを、思い出しながら読み進めました。
また、幼なじみが密漁に手を染める場面では「サカナとヤクザ」を。
著者は書店勤務というが、冒頭部分のように、なかなか肉体硬派?なリアル描写があって、その場に居合わせたかのような感じになります。
「荒地」・・・ではあるが、家族や仲間とのつながりで乗り越えて行けると思う。
災厄当時よく見聞きした「絆」~という言葉は出てきませんでしたね・・・いろんな捉え方があるからかも。
スマホNO
2023年3月3日 ブログ
先月末のスマホ紛失騒動時のことです。
SNSはPC上でやり取りできるが、音声通話とショートメールは不可。
不在着信やショートメールがどれだけあるのだろうか・・・と、不安になったが結局のところゼロでした。
何もなかった!杞憂~というか、何事もなくホッとしましたー。
それと、会計処理のために領収書画像を取り込もうとしたら~スマホがないのを忘れている。
社会活動の多くをスマホに頼っている~握られているということを実感。
まー自分なんかこんな程度だが、タマに発生する通信回線トラブルでは、大きな社会的影響があります。
回線・データ保存含め、バックアップは必要。
つながり過ぎた社会は便利だけど、束縛されているような気もします。
今回は自分のやらかし案件だったが、意図的に遮断する「スマホNO」、デジタル・デトックスもアリかも・・・と思ってみたり。
ダークストア
2023年3月2日 ブログ
先月末(2月27日)日経紙「よくわかるBizワード」~。
ポップアップストア・・・数日など一定期間のみ営業する店舗で、ブランド認知度を高める効果も見込む。
ショールーミングストア・・・店頭で商品を販売せず、マーケティングや市場調査に店舗を活用する。「売らない店」や「体験型ストア」などの呼び方も。
ダークストア・・・店頭販売は行わず、ネット通販の注文を受けるための倉庫として店舗を活用。
上記の文字(Bizワード)を見ると、しっかり店舗を構えて販売するのは、時代おくれ~のような気になります。
その場で欲しい商品を手にもって帰れる喜び!~が感じられない反面、まぁー商品の到着が楽しみ!というのもあるか・・・。
ある程度、お店や扱う商品への信頼・信用があって、はじめて成り立つ○○ストアですねー。
商業施設が店頭販売せずに展示施設になるのか・・・。
そして、ダークストア・・・ってすごいネーミングセンス。
アンダーグランドな品を扱っている感じがしました。
実際、そんなダークなストアもあるのかも知れないけど・・・。