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無私
2013年10月11日 ブログ
「無私の日本人」 磯田道史 著 を読みました。
10年ほど前に話題になった「武士の家計簿」の著者ですね。
加賀藩・猪山家の台所事情を、興味本位で野次馬っぽく読めて面白かった記憶があります。
時代は変われど、仕事上の付き合いや体面を保つにはお金がかかるのでした~。
今回のこの本も、歴史上ではマッタク無名の3名、穀田屋十三郎・中根東里・大田垣蓮月について書かれています。
“痛々しい”、だけでは表現しきれない程の辛苦に遭いながらも、世のため人のために我が身を削り続ける。
その考えは代々受け継がれて、著者が子孫の方を訪ね取材するも、「いえ。昔、先祖が偉いことをしたなどというてはならぬと言われてきたものですから・・・。」と恥ずかしそうにいわれた。
ここで書かれるような、謙虚で強く美しい日本人や篤志家といわれる人たちが、多くいたのだな~。
~これからの日本は物の豊かさにおいて、まわりの国々に追い越されていくかもしれない。
だからこそ、この話は(子どもたちに)つたえておきたいと思った。
いきなり大きな話になるが、この十年でお隣の中国は国内総生産が四倍になった。韓国は十数年で日本の一人当たりGDPを追い抜くともいわれている。
その頃に、南海トラフでも動いて、太平洋ベルトに大きな津波被害をうければ、国の借金は国内で消化しきれなくなって、高い利子で他国から資金を借りてこなければならなくなるだろう。
そうなれば、大陸よりも貧しい日本が、室町時代以来、五百年ぶりにふたたび現れる。
そのとき、わたくしたちは、どのようなことどもを子や孫に語り、教えればよいのか。
このときこそ、哲学的なことどもを子どもにきちんと教えなくてはいけない。~
この著者のコメントは、決して絵空事ではないかもしれない。
歴史に埋もれていたが、強く美しい日本人の先達に会えて良かった。
たしか~「武士の家計簿」の猪山家も、奨学金を出すなどの篤志家であったようですね~。
沈黙の・・・
2013年10月8日 ブログ
書店で一度手にしたものの、元に戻す~しかし後日、再び手にしていたのがこの本。
読め!ということなのか?。で、その本 「沈黙の春」 レイチェル・カーソン著を読みました。
農薬の大量散布による自然界(人間も含む)への悪影響を訴える名著。
ただし、読んでいると気持ちが暗くなっていく・・・。
書中にある鳥たちや魚が絶えてしまった森林や河川は、復活しているのだろうか?。
また、現在、使用されている薬品類は問題ないのだろうか?。
出版されてから、かなりの時間が経過していますが、書かれている内容は現代でも当てはまる?。
農薬だけではなく、人間社会にとって安価で便利だ!ということで使われているモノは、タクサン存在します。
温室効果ガス・化学製品等々~。
この本に書かれている様々な「農薬」を、「放射能」と読み替えても、それが自然界に与える影響は、何ら変わらないのかもしれない。
実際、書中では農薬と放射能の恐ろしさ!は同等と著されていました。
本が書かれた時代背景(1960年代前半)では、放射能=とにかく恐ろしいモノ・・・だった。
世界全体~とか日本全体~と大仰な言い方はできませんケド、社会において、個人レベルにおいても何かしらの”コワいモノ”の在る方が何事にも謙虚になれるのかも・・・。
コネコネのイヌ
2013年10月7日 ブログ
飼っているワンコの元気がない・・・。
おやつは食べるが、フードは残すし、寝床にいる時間が長い。
そうかと思うと、落ち着きなくウロウロしたり~。
また、散歩に行きたがるくせに、外に出た途端に消極的になってしまう。
抱き上げると、痛いッ?!と声を上げます。
ほんでもって、元気が戻った?という素振を見せることも・・・。
突然に、こうなってしまいました。
原因らしいコトは思い当たらない。
発症?して1週間後に、動物病院へ連れて行きました。
これまでの状況を話し、それを聞いていた獣医さんが一言。
「病気やケガじゃないわ。」
「季節の変わり目で、台風が来たり、天候が大きく変わると、その気圧変化に敏感に反応する子もいます。実際、そんな子は多く見かけますわ。」
医学的なコトはよく分かりませんが、アタマの中の圧力?に外気圧が影響するとのこと。
それを抑制する薬を飲ませたところ、元通りワンコに復活!。
先ずは安心です。M先生、ありがとうございます!。
なんという繊細さ~というか、過保護なのか~。
動物=逞しく強靭~というイメージは、現代のコネコネにされた愛玩犬やネコには程遠いのだなァ~。
人間さまもそうなのかな?。
ご飯三様
2013年10月6日 ブログ
味覚の秋到来!。
幸せなことに、いろんな場所で食事する機会が増えて?来ます。
不作法なのは承知の上で撮り続けているお料理の画像から、『ご飯』をクローズアップ!。
新米の季節です!。
先ず最初は、鮎おこわ。微かなほろ苦さと、お米の硬さがタマリマセン。
お酒の肴にもなるご飯です。
続いては、むかごと銀杏と栗のおこわ。栗の甘み、銀杏の香りとほろ苦さと、むかごの独特の食感がお米とベストマッチ!。
そして~、何杯もおかわり出来ます、食べられます!。
秋刀魚の炊き込みご飯。炊き立てで、マッタク生臭くない。
ご飯のおこげも交じっていてコレは、タマランです~。
記事を書いていたら、思い出して生唾出てきた・・・。
豊葦原瑞穂国に住んでいることに、サラに感謝する日々です。
ドチラに付くか?
2013年10月5日 ブログ
以前読んだ、「秘めてこそ力」と同時に渡された本を読み終えました。
「領土とナショナリズム -民族派と非国民派の対話-」
一水会代表 木村三浩 氏 と 東京造形大教授 前田 朗 氏 の対談録。
政治的な内容は、ここでは書きませんが、考え方がまったく異なるお二方とも日本や世界中が平和であることを望んでいます。
お互いに自分の立場を確立されているので、相手の立場に配慮できる。
先ずは相手の意見に耳を傾ける。
譲るべきところと、譲れないところはキッチリ主張することで議論が成り立つ。
まさに、”大人”の対話。
偏見や思い込みで、相手やモノゴトを判断することは要注意~と思いました。
いろんな考え方があったり、人物がいることが、”一般社会”なんですね~。
地酒で乾杯!
2013年10月4日 ブログ
少し遡る~10月1日は、「日本酒の日」だそうです。
と、いうことで?「地酒で乾杯いしかわ会議」という会合にチャベチャベと参加してきました。
「いろんな地酒が飲めていいや~。」程度のお気軽モードで行ったところ・・・何ともタイソーな会合にビックリ!。
日本酒・焼酎は、国が認める「國酒」。
特に石川県は高品質な日本酒が多く醸し出される名産地。
そして、2015年の春には北陸新幹線が金沢までの開業を控えていることもあり、コレは政財官民挙げての地酒PR大会。
キレイドコロの方々のサービスで、県内蔵元のお酒が全て味わえます!。
最初は会場の雰囲気に圧倒されてオッカナビックリだったのが、お酒がススムにつれて~いつもの調子?で楽しいひと時を過ごさせていただきました。
またしてもステキな出会い?もありましたし、旧交も暖められました・・・。
これからは「とりあえずビール!」ではなく、「お酒!」ですかね~。
正しいこと
2013年10月3日 ブログ
~ドラッカー365の金言~ 10月3日 意思決定と妥協
「何が受け入れられやすいかではなく 何が正しいかを考えなければならない。」
やがて妥協が必要になるからこそ、何が受け入れられやすいかではなく、何が正しいかを考えなければならない。
そもそも、何が正しいかを知らずして、正しい妥協と間違った妥協を見分けることはできない。
その結果、間違った妥協をしてしまう。
難しい”金言”です。
そもそも、「正しいこと」ってなんだろう?。時期や周りの環境によって「正しいこと」が変わる場合もあるのではないか?。
先日、正式に表明された来年4月からの消費税増税も大枠では、「正しいこと」だとは思いますが、そのタイミングはどうなのだろう?という疑問はありますね。
段階を経て増税するのは、「正しいこと」と「正しい妥協」の結果になるのかな~。
日本人は、昔からお上には従順です。それはイイことでもありますケド。
ムタムタと思っていても、時流には逆らえないので、現状での「正しいこと」を思い描き、対応(妥協?)していくしかないな~。
心を通わす
2013年10月2日 ブログ
これまた、タイトルだけで選んだ本。
「痴呆老人」は何を見ているか 大井 玄 著
正直に言います。
仕事柄、タマ~にこのような方と接する機会もあったりするので、より良い対応法のヒントが無いか~が、この本に気付いたキッカケでもありました。
哲学、医学、社会学~宗教も交えて、”痴呆” に取り組んだ内容・・・、ムズカシ。
周囲との関係、環境によって言動や症状の出方が違うらしい。本人が「安心」できる環境が用意されているか否か・・・。
当初、「痴呆老人」対策?(ゴメンナサイ!)という見方で読み出しましたが、そんな狭義な中身ではナカッタ。
「痴呆老人」を通して個人の老齢期だけではなく、日本人としての「私」~すべての人と社会の ”つながり” から、現代社会の脆弱さを指摘します。
痴呆~ボケ~に対する偏見や誤解?が少しは解れた気がします。
しかし、何となく分かったような気がするダケなので~再読しなければ。
~われわれは皆、程度の異なる「痴呆」である。~らしいので。
神無月 朔日
2013年10月1日 ブログ
過ごしやすい日が続く、神無月(10月)が始まりました。
今月も張り切ってまいります!。
先日の日曜日に、「第68回 崎浦地区社会体育大会」が、南小立野小学校グラウンドで開催されました。
昨年は荒天のために中止だったのですが、今年は絶好の晴天に恵まれました!。
早朝から町会テント設営と準備で右往左往・・・。
テント一式を保管場所から搬出&移動&組立と、他に飲料等の準備まで。
その担い手は、”若手”なんですが、当町会は60歳くらい?までは、”若手”?なのか。
ヨソの町会では、実年齢の ”若手” が多いところもあって、参加者数や競技成績にも、その力を発揮しています。
また、その反対に年配の方ばかりの町会も・・・。
行事として「社会体育大会」全体を見ると、地域の老若男女が入り混じって各種競技に参加し、世代間交流に相応しい場に見えます。
ただ、個々の町会に目を向けると、世代格差が拡がっているかも・・・。
大会への参加が課題となる町会もあるやに聞きます。
となりの町会と合同で、参加するようになるのは遠い将来のことではないかも。
楽しい社会体育大会(運動会)なのですが、ふと・・・上の画像を撮る際に登った高台からそんなこともムタムタと思ってしまったのでした。
それにしても、暑い日だった~。
変わらない本質
2013年9月29日 ブログ
KCG(金沢コンサルティンググループ)9月例会に参加。
今回の講師は会員の竹内真一さま(中小企業診断士)です。
演題は「太平洋戦争と日本 敗戦で日本は何を学び何を学ばなかったのか」と、重めのタイトル。
戦前~戦時中の主に日本軍とアメリカ軍を次ぎの視点で分析します。
1.組織・人事・教育訓練 2.生産・技術開発 3.マーケティング・流通(兵站) 4.財務会計
企業経営や運営にも通じます。
現在から当時を見れば、当然に避けるべき戦争だった。
当時においても冷静に国力や状況を分析すれば、戦うべきではなかった・・・のだが・・・。
以前読んだ「失敗の本質」を思い出す内容も。
現代の日本でも当時と変わっていない”本質”が、いろんな所で見受けられる?。
また、現代のアメリカも当時と同じく、勝者の論理とパクスアメリカーナを貫こうとしている。
入念な調査された緻密な資料をもとに熱弁をふるわれる~。
このような切り口での内容は、興味深く理解もススム。
竹内さま!ありがとうございます!。
「人が基本、人を大切に」
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
例会後の懇親会~2次会~3次会まで・・・お疲れさまでした・・・。
見ているつもりでも・・・
2013年9月28日 ブログ
来月末に、石川県中小企業家同友会 経営教養委員会 主催の「石川たんてい学」という行事があり、そのための現調に行きました。
金沢市内や近郊での開催が多かったのですが、今回の場所は小松です。
あまり訪れる機会がなく、久しぶりに来てみて驚いた!。
JR小松駅裏?の広大な敷地は、”こまつの杜“というKOMATSU関連の施設になっている!。
ムチャクチャ大きいダンプカーがシンボリック。
“対人地雷除去機”なる機械も展示中。
運転席に入れます。
周囲の窓ガラスは多重構造で、出入口の扉も金庫扉みたい。
日本国内では、使われることはない特殊機械です。
軍事用車両には違いないのだが、全体が白く塗装されているのでソフトイメージ?。
これが、モスグリーンや迷彩塗装されていたら、また違う印象を持っただろうな。
しばし~童心に戻っていました。
その後、市内の商店街界隈を歩いていると、お寺の前に・・・こんな掲示が~。
「見てござる」・・・シンプルながら、とてもインパクトのある言葉。
誰が何を見ているのか?。
先ほどの、”童心”から一気に現実に戻されたような・・・。
特に!ドキッとするヤマシイことは無い!と思うが・・・、ハイ。
大地のゲーム
2013年9月27日 ブログ
先日のドック入りではゆったり~読書ザンマイ?。
というか、単にゴロゴロしていたダケだったりしますが~。
「大地のゲーム」 綿谷りさ 著 を読みました。
佐藤 優(元 外務省国際情報局分析第一課主任分析官)が推薦する一冊で、以前から読んでみたかった本。
21世紀終盤の日本(多分)。全土で7万人もの犠牲者が出た大地震が発生し、再び1年以内に同等規模の地震が起きると政府が警告する中、自宅に戻らず大学構内に暮らす学生たちを描く物語・・・。
固有名詞をもつ登場人物が二人だけで、あとは「私」「兄」「私の男」「リーダー」・・・という、誰にでも代わりうる人物という書き方が特徴的。
誰しも小説中の登場人物と、同じ立場や境遇に置かれる可能性がある・・・ということか。
その時代は、電力や携帯電話の使用が制限されているし、生活必需品も入手し辛い上に、治安も悪化して銃の保有も認められている。
アナガチ荒唐無稽な内容とは思えない。
物語上とは言え、若い世代の視線で冷静に未来を想像する著者に驚く・・・。
登場人物の人格や思考も今風の若者の発展型なのか?、近未来恋愛小説。
~私より偉い人も、できる人も、美しい人も、みんな死んだ。大地に強い根を張るのは、ろくでもない人間かもしれないが、生き残った私たちだ。~
こんな状況だけど(物語上は)、未来への希望はある。